電話がかけられない
電話機の修理依頼で、
「電話がかかってくるのは受けられるけど、こちらからかけられない」
というのが良くあります。
けど、これってほとんど故障じゃないんですね。
電話には、「ダイアル回線」と「プッシュ回線」というのがあるのはご存知だと思います。
NTTが未だ電電公社だった時代なら、ダイアル回線にはダイアル式の黒電話で、プッシュ回線にはボタン式のカラー電話、と簡単に見分けがついたのですが、
現在はほとんどがボタン式の電話で、どちらの回線にも対応できるようになっています。
で、ダイアルとプッシュとどこが違うのか、と言うと、電話をかける時の呼び出し信号が違うんです。
だから、電話機が間違った方式にセットされていると、どんなに先方の電話番号を押しても局で受け付けてくれませんから、いつまで経っても回線はつながらないわけです。
電話機の横に写真のような切り替えスイッチがついているものなら、上記のような症状の時は、まずここを確認して下さい。
誤ってここを触ってしまい、間違った方に切り替わっていることが多いのです。
最近の機種では、設定メニューでダイアル方式の変更を行いますので、説明書を読んで確認してみて下さい。
この写真の場合は、「20」と「10」というのはダイアル回線で、数字は信号送出のスピードを表します。ただ、最近は「10」はほとんど使われていません。
「T」というのは「トーン」の略で、プッシュ回線の別称です。
メーカーによって色々な表記をしていますから、表にまとめておきます。
| ダイアル式 |
プッシュ式 |
ダイアル
D
10
20
パルス
P |
プッシュ
トーン
T |
また、ISDNの場合、ターミナルアダプターに接続できるのはプッシュ式の電話機ですから、
従来のダイアル回線からISDNに変更された場合は、プッシュ式になるように変更してお使い下さい。
−追記−
Yahoo!BBに代表されるIP電話の場合、IP電話アダプターを通しての通話の場合は、ダイアルになっていてもプッシュになっていても発信できるようです。
しかし、IP電話でかけられない相手(例えば0120で始まるフリーダイアルや、110番など)へかける時などには、NTT回線を使用します。
その時には、ダイアルかプッシュか合っていないと発信できません。
新しい電話機やファックスでは、ダイアル方式を自動設定するものが多く、間違った設定になっているのを気付かず使っている場合もありますので、必ず、ダイアルもしくはプッシュに手動で設定しておいて下さい。

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